3rd Episode -Team-

 
1兄弟姉妹:

 藍子さんは落ちかかってくる髪を掻き上げながら、本当に困ったようにテーブルを見つめた。

 

2共同生活開始:

 全員が揃ったことを確認してから立ち上がって話を始めたのは、驚いたことに高さんの方だった。

 

3力関係:

 訳が分からずに聞き返す瑞緒に、私はわざと茶化すように言った。

 

4前途多難:

 「別に……よかったね、沙霧さん梁前さん(お目付)と同室だって」

 

5亀裂:

 私が気絶していたのは、時間としては五秒とたたない間のことだったらしい。

 

6不和と来訪者:

 殆どヒステリックな状態になって、私は沙霧に詰め寄った。

 

7過失:

 私はそうだけ言うと、他に何も考えずに、それめがけて走り出していた。

 

8次元の間:

 私は壁の縁に手をかけて、その内側へと身を投じた。

 

9トラジェリア:

「知っているのか? アオキミヤのことを」

 

10帰還:

 恐る恐る目を開けると、《水霊》の心配そうな顔があった。

 

11旅行者:

「───トラベラー、正しくは、次元移動能力保持者は、一般には存在を隠されている特殊能力者だ」

12かつての親友:

 たった一人の妹さえ、守れなかったことを、どれほど悔やみ、自分を責めたのだろう?

 

13背中を押されて:

 町中をこの人と歩くときの、この日常的な視線を、暫く覚えることはないんだなと思うと、何だか少し変な気がした。

 

 

 

 


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